日本語辞典でのアイヌの定義
アイヌ 《アイヌ語で人の意》北海道を中心に日本列島北部、樺太 (からふと) （サハリン）・千島（クリル）列島などに居住する民族。伝統的に狩猟・漁労・採集を主とする自然と一体の生活様式をもち、吟誦形式の叙事詩ユーカラが伝わる。室町時代から和人との交渉が生じ、江戸時代には松前藩や商人などに従属を余儀なくされ、明治以後は、同化政策のもとで言語など固有の慣習や文化の多くが破壊され、人口も激減した。
[補説]平成9年（1997）北海道旧土人保護法を廃止してアイヌ文化振興法が成立。平成19年（2007）先住民族の権利に関する国際連合宣言を採択。平成20年（2008）6月、政府にアイヌの人々を先住民族として認めることを求めた国会決議が衆参両院で採択される。
«アイヌ»に関連する日本語の本
以下の図書目録から
アイヌの使いかたを見つけましょう。
アイヌに関する本と日本語文献で使われた文脈を提供するための簡単な抜粋文。
アイヌ語研究に前人未到の分野を切り開いた金田一京助の生涯と「蝦夷=アイヌ」論の問題点を探る。
本書は『アイヌ神謡集』に見られるアイヌ語の単語および単語構成要素を網羅的に分析した辞典であり、索引を兼ねる。さらに、『アイヌ神謡集』のテキストに関する解説と同テ ...
本書は、アイヌ民族の歴史を前アイヌ文化としての擦文文化の時代から現代に至るまで一貫して論述、とくにアイヌ民族と大陸の周辺民族・国家との関係を詳述した部分は知られ ...
北海道・千島・樺太に暮らすアイヌの人びとは、周辺地域との交流の歴史のなかで多様な文化を創造した。日本・シベリア・北アメリカ・ヨーロッパの文化をも複合したその世界 ...
アイヌという“他者”、アイヌの“他者”である日本人。いかにかかわり、どのような表象を繰り返してきたか、を検証する。
先住民族・アイヌの大地と生活を根こそぎ奪った明治政府は、狩猟民のアイヌに農業や漁業の授産事業を指導し、涙ばかりの下賜金や下付金を与えた。だが、それらの金や不動産 ...
「アイヌ絵」とは、シャモが異俗の民であるアイヌの人びとを描いた絵の総称である。本書は、従来の「アイヌ絵」の解釈を見直し、そこからアイヌの人びとの新たな民族誌の可 ...
用語«アイヌ»を含むニュース項目
国内外の報道機関が語った内容や、次のニュース項目の文脈から
アイヌという用語がどのように使われているかを調べてみましょう。
大賞に「アイヌ学入門」 古代歴史文化賞
日本の古代史に関する優れた書籍を表彰する「古代歴史文化賞」の選定委員会は、第３回の大賞に瀬川拓郎・旭川市博物館館長の「アイヌ学入門」（講談社）を選んだ。同賞は、古代史にゆかりが深い三重、奈良、和歌山、島根、宮崎の５県が共同で実施している ... «日本経済新聞, 11月 15»
阿寒湖でアイヌ民族儀式
北海道釧路市の阿寒湖で１０日、湖から引き上げて一晩祭った国の特別天然記念物マリモを湖に戻し、自然への感謝を表すアイヌ民族の儀式があった。 ９日から開かれている「第６６回まりも祭り」の一環で、北海道各地から集まった約１７０人がアイヌ民族の ... «産経ニュース, 10月 15»
アイヌ新施設、北海道・白老で17年度着工
政府は１日、アイヌ政策推進会議（座長・菅義偉官房長官）を首相官邸で開いた。アイヌ民族の歴史・文化などを発信するために北海道白老町に整備する施設を2017年度に着工すると決めた。来場者数目標は当初50万人としていたが菅長官の提案で100万人へ ... «日本経済新聞, 10月 15»
北海道でアイヌ伝統のクジラ祭 天の恵みに感謝
北海道白糠町で６日、クジラにまつわる伝承にちなんだアイヌ民族の儀式「フンペ（クジラ）祭」が開かれた。町内外から集まったアイヌ協会の会員ら約８０人が参加し、先祖供養や古式舞踊を披露した。 参加者は町内の文化施設「ウレシパチセ」で火の神への祈り ... «47NEWS, 9月 15»
アイヌ、先祖供養で祈り 北海道・白糠
北海道白糠町で２日、アイヌ民族の伝統的なイチャルパ（先祖供養）が行われ、北海道の各地から集まったアイヌ協会の会員ら約７０人がコメや酒などを供え、祈りをささげた。 まず参加者はアイヌ文化施設「ウレシパチセ」に集まり、いろりを囲んで ... «47NEWS, 8月 15»
国立アイヌ文化博物館、２０２０年開館へ 北海道・白老
北海道白老町に建設が予定されている国立のアイヌ文化博物館（仮称）の基本計画がまとまり、文化庁が３０日公表した。アイヌの人々が主体的にかかわる体制を整え、「私たちの暮らし」「私たちの歴史」といったアイヌ民族の視点を展示の柱に据えることに ... «朝日新聞, 7月 15»
謎の人骨、先住民の祖先 米で発見、アイヌ説は否定
頭蓋骨の形状からアイヌ民族やポリネシアの人々と近縁だとの説もあったが否定された。縄文人が船で海を渡ったとの俗説まで出ていた。 アジアから米大陸に広まった人類の歴史を知るための貴重な資料だが、先住民は神聖な祖先の骨を元の土地に埋葬する ... «47NEWS, 6月 15»
北海道博物館、札幌に18日開業 アイヌ文化の展示充実
道内の自然や歴史、文化を幅広く紹介する「北海道博物館」が札幌市に18日開業した。2013年11月から休館していた北海道開拓記念館と、道立アイヌ民族文化研究センターとを統合し、展示や内装を一新。アイヌ文化に関する展示を増やしたほか、説明を多 ... «日本経済新聞, 4月 15»
「旧土人保護法」はアイヌに「土地あたえた」？
社会科歴史教科書の申請図書の一つは、「（明治）政府は、１８９９年に北海道旧土人保護法（「保護法」）を制定し、狩猟採集中心のアイヌの人々の土地を取り上げて、農業を営むようにすすめました」と記述。これに、「生徒が誤解するおそれのある表現である（旧 ... «しんぶん赤旗, 4月 15»
金子快之・札幌市議が落選 「アイヌ民族、いまはもういない」発言で自民を …
4月12日投開票の札幌市議選で「アイヌ民族なんて、いまはもういないんですよね」とTwitterで発言したことで自民党札幌市支部連合会を除名されていた金子快之（かねこ・やすゆき）氏が落選した。 東区選挙区（定数9）には、無所属の金子氏を含め11人が ... «ハフィントンポスト, 4月 15»
