ハーバー法
ハーバー法は、ドイツのハーバーが19世紀のヨーロッパで起きた食糧問題を解決するための課題である肥料の合成に重要なアンモニアを工業的に製造する方法である。 アンモニアは、次のような化学反応式で生成される。 3H₂+N₂→2NH₃しかし、この反応は、大気中の窒素が非常に安定物質であるため、高温、高圧の鉄系の触媒が必要である。 触媒を使用して、約200気圧、4〜500℃で反応が進行、アンモニアを作る。 これハーバー法、あるいはハーバー - ボッシュ法という。 このように生成されたアンモニアは、硝酸、硫酸と混合して硝酸アンモニウムや硫酸アンモニウムを作る。 これにより、肥料を作って食糧問題を解決したが、ハーバーとボッシュはこの業績にそれぞれ1918年、1931年にノーベル化学賞を受賞した。