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仮名草子の〈物語〉: 『竹斎』・『浮世物語』論
中島隆 76 (ひ)「西鶴二代男」の好色」(「待兼山論叢』 7 号、昭和^年 1 月) ^「浮世草子の発生と展開」(「江戸文芸論考』昭和^年、三省堂) (;^)〈 5 一に同じ。( ! ^ ; )松田修氏「「浮世物語」の挫折」(『日本近世文学の成立」昭和お年、法政大学出版局)〈 6 一に同じ。
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近世の文学 - 第 1 巻 - 131 ページ
に持ち、浮世の物語たろうとする志向を確実に保持しているとはいえるであろう。しかし、『浮世物語』が、社会的視野や現実批判意識をあらわに示すことをやめた西鶴以後の浮世草子以上に、浮世(現世)を読者に実感させるか否かは問題である。確かに『浮世 ...
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日本文学色彩用語集成: 近世 - 786 ページ
浮世物語一一五四「明日は閻浮の塵ともなれ。わざくれ浮世は夢よ。白骨いつかは栄耀をなしたる。これこそ命なれ。その盃これへ差、んせよ」と言へば、浮世物語ニ薆鴨の宮居に詣でつゝ、葵の祭,競馬見しは昔に成にけり。風吹けば白波かゝる鴨川の岸に懸け ...
四条河原歌舞彼描写を比校すれば、「浮世物語」の方が、万恰二年利「東海道名所記」より前に書かれたと思われる事、また「浮世物語」は「可笑記 j の影響を受けているが、この点「可笑記 j 礼賛の余りに生まれた了意の「可笑記評判」の態度に通じるものを持つ ...
相良亨, 尾藤正英, 秋山虔 6 うき世の思想 認識するだけで、積極的に現実とかかわろ 5 とせず、現実を避けて通る方法を提示するだけであった序章と対応底的に分析した谷脇氏は、『浮世物語』序章の意味を持つ巻一の一「浮世といふ事」が、現実をままならぬ ...
扭てこの浮世といふ肯葉の起りは、果して何から来たのか"浮世繪や浮世草紙の、浮世といふ言葉は淺井了意の「浮世物語」に始ったといふ說も出る位に、る. "に進步したもので、人物の表現も木版の彫刻も、一枚の繪畫として立派にみられるものとなってゐく淫 ...
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薄雪物語と御伽草子・仮名草子 - 203 ページ
松原秀江. 換言すれば、浮世房が浮世房である限り、本心を明らめることのない彼の「わがまま」な心も、浮世以外のどこへも行きようがないのである。そして、過去が現在を、現在が未来を決定するのであるなら、過去は「蝦であつた」浮世房が、この世でも過去 ...
浮世にかかわりそれをとらえようと志向しつつ、浮世が常に作者の手からすべり落ち、読者に作者の浮世認識を十分に提示出来ぬという皮肉な結果が、かくして『浮世物語』に生まれることになるのである。『浮世物語』が、浮世の物語としての実質を欠いている ...
よろづにっけて、こころにかな「浮世」に対する二っの解釈が提示されている。「浮世」を定義した書として知られる『浮世物語』(寛文元〈一六六一〉年)の冒頭部分では、という言葉は、江戸の人生観を理解するための重要なキー I ヮ—ドである。の「浮世」の感覚と深く ...