«こころ‐すごし»に関連する日本語の本
以下の図書目録から
こころ‐すごしの使いかたを見つけましょう。
こころ‐すごしに関する本と日本語文献で使われた文脈を提供するための簡単な抜粋文。
1
えんとその周辺: 平安文学の美的語彙の研究 - 229 ページ
形、就中「すごし」が多くなることが理解される。「心」のとれた形の「すごし」が見えるのは、『宇津保物^』( ^ , 13 )の琴. ... 名詞等の「心... ...」の語形の方が、「すごし」より多く用いられていたであろう。平安初期の用例には、「すごし」より「心すごし」の割合が多い ...
あけぼのを見れば、譲か雲かとみゆる物たちわたりて、あはれに心すごし。(一三七)とありました。「心すごし」は寂露感、孤独感を表す言葉のようですが、「かげろふ日記 j のこの一一つの「心すごし」には、ある共通の意味がこめられているように思われます。
3
光る源氏の物語 - 第 2 巻 - 233 ページ
それと同じように、読者は「宇治十帖」を読みながら、之みち心のどこかに「これは巫路なんだしということがなんとなくあるんです。 ... 風が吹いたとか、音が鳴ったとかいうときにぞっとするほど寂しいときに「心すごし」と使っんですが、「心すごし」と形容されている十 ...
Susumu Ōno, Saiichi Maruya, Murasaki Shikibu, 1989
鳴淹籠りは『靖蛉日記』の一つの頂点なのですけれどい感情と、ゥグイスをむなしく待つ心が重なり合わさっていらわしているのであります。それにその「心すごし」の寂し「心すごし」という気持ちが、作者の心情を非常に的確にあ中巻の鳴淹籠りに二、三度使われ ...
5
Genji monogatari no gogi no kenkyū
山崎良幸 第-一章「すごし」の意義一二九行くように思うのである。確かにこの場合「心すごし」を単に「荒涼」や「物寂しい」または「ぞっとするほど気味銘が心に深く泌み通る、そういうさまの表現」であると解することによって、実は最も自然に後文の叙述へと絞いて ...
6
撰集抄全注釈 - 第 1 巻 - 64 ページ
の音などによつて、心に深く寂しさを感ずる場合に用いられる。犀集妙」には、「あい猿のこ贔殊に心すごし。萩の上風枕にかよひ、松の嵩闘に音信て、心すごきすみかに待り」(巻五 1 六話咽 8 咽行)、「松風心すごし」(巻五四一三話珊行)冬「つららにむすばぬ谷の ...
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中古文学論集 - 第 1 巻 - 411 ページ
このゥグイスは、まさに「もろごゑにな」いて、作者の心慰めの相手となるべきゥグイスてありますが、同時に「八月より絶えにし人」と書 ... なお「心すごし」という言葉は、『蜻蛤日記』の中ては、中巻の鳴淹籠りに二、三度使われていますが、ここてはこの「心すごし」 ...
甲田利雄 江談抄第四一^〉五二一「扶桑集』「和漢朗詠集』に作が見える。淸原溢藤陸奧軍監、,一一中歷』第十一一、詩人歷、非成業、淸原滋藤、り、旅宿の夜の思同心や通ひけんとげに心すごし、レ山、といふ古き詩を詠じたりければ、折ふし心すみて將軍淚落し ...
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今様のこころとことば: 「梁塵秘抄」の世界 - 21 ページ
ところがこれに続く後半の、「(夜ふかき)筝の琴」「荒れたる宿吹く松風」はどうであろうか。「筝の琴」の描写は、『源氏物語』をみるに、「あはれ」とも「心すごし」とも描写されている。琴搔き鳴らしたまへる、いとあはれに心すごし(橘姫) と、冬の初め「うちまどろまず ...
とするやうな心である。 ... それは寂しさといふよりは、心の厭迫さふ。 ... 等氣味さであるから、これを厭はしいものとする語は見えないが、やはり不快なものであらうよ思て、この西面に入れ奉る」(夕霧)と記してるるのであるが、この場合の心すごしも人亡き家の無「 ...
